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  • 53人に選抜いただきました 観光庁「上質なインバウンド観光サービスを提供するガイド育成事業」

    リッツカールトン東京Japaneseスイートルーム

     

    2021年1月20日、Musubi代表の増田恵美(ますだ めぐみ)は全国通訳案内士として、観光庁「上質なインバウンド観光サービスを提供するガイド育成事業」の53名に選抜いただきました。

    https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics05_000328.html

     

    実は、昨年夏、今回の育成事業を総括している観光庁、観光人材政策、参事官の町田氏にお声がけ頂き、町田氏に会いに観光庁へ訪問したことがございます。

     

    茨城県という地方でひとり、県内発着型富裕層対応全国通訳案内士付きプライベートガイドツアー造成と誘客を試みている点(現在、観光庁「あたらしいツーリズム」採択事業「Farm&Dining」として取組中)、また全国通訳案内士としては異質なバックグランドにご関心を持って頂いたようです。

     

    異質なバックグラウンドというのは、2004年から欧州米中東の富裕層マーケットに向けた英国系旅行社での旅行企画、手配、運営、通訳、海外商談会等をオールラウンドで何でも経験してきた事です。

     

    特に、私は通訳ガイドでもありますが、旅行会社としての立ち位置で現場(ツアー)に同行し、お客様のご希望を叶え続ける現場対応能力と瞬時な企画提供能力を約14年間鍛え上げ続けて来たという意味では、かなり稀であったのかも知れません。

     

    おかげさまで、お客様にとってベストな判断と決断を即座にご提供し続ける、という実務経験はお客様満足度にダイレクトにつながります。アサインする他の全国通訳案内士についても、クレームになる事は大変稀でした。どうしてか。理由は、ガイドをサポートするスタッフ(私の元同僚達)が居たからかも知れません。信頼関係で成り立っておりました。

     

    町田氏によれば、COVID-19後、インバウンドはどういった形で戻ってくることが予想されるかというと、一つにはプライベートジェットやファーストクラスで安全にお金をかけられる富裕層海外旅行者様から戻ってこられること、また、今後は、COVID-19前にある程度来日していた富裕層数をより積極的に促進しその為の環境を整備する政策があるとのお話です。

     

    そして、インバウンド富裕層のサービスニーズと課題としては、

    ① 質の高いガイドによる解説がニーズ

    課題

    >十分な知識を持って富裕層の関心にそった説明のできるガイドの不足

    >旅行の満足度を最も左右するのがガイドだが、優秀なガイドに予約が集中、都心部に偏在

     

    ② 特定分野、地域のプロによるガイド解説がニーズ

    スルーガイドよりもローカルガイドを選ぶ傾向がある

    課題

    >ガイド以外の特定分野の専門家を探し出す労力がかかる現場がある

    >各地域に明るく富裕層対応可能なローカルガイドが大変限られている

     

    ③富裕層個人のライフスタイルを理解し、関心と紐付けた説明がニーズ

    課題

    >ガイドの役割が理解を促したり、全体をコーデイネーションする役割まで拡がる

     

    などが挙げられております。

     

    全国通訳案内士は語学の唯一の国家資格であるにもかかわらず、実際の世界では、個人の経験や研鑽によることが多いのが現状です。研修もございますが、量的に多くはありません。(「Farm&Dning」では、2021年1月16日、Club TKB(つくば市通訳案内士会)の全国通訳案内士4名を対象に富裕層対応通訳ガイドの養成ワークショップと下見・コロナ感染症対策研修を実施しました。地方では大変珍しい取組です。)

    https://www.koga-farm-dining.com/events

     

    今後は、上質なインバウンド向けのガイドをより組織的により多く育成すべく、観光庁のような公的機関がしっかりサポートくださり、ひいては、ホテル、レストラン、体験施設、交通事業者とのネットワークを確立し、マッチングなども行っていく、その為の「核」となる53名をご選抜いただいたそうです。この「核」53名から地方で活躍されたい全国の通訳案内士に知り得た内容を拡げていく。そのような取組にしていけたら本当に素敵ですね。何が良いか。それは、ゲスト様にとってより多くの新しい土地にウェルカム頂ける選択肢が増えるということですから、日本を大好きになってもらいたいと願いつつ日々精進しているガイドにとっては本望なことです。

     

    全国通訳案内士はインバウンド旅行界のフロントラインです。だからこそ、訪日促進という国の政策という視点から見てもガイド育成は「核」なのだそうです。

     

    何だか、やっと、お力添えいただけた気持ちで大変嬉しく思います。

    地方の地道な開墾作業に光が当たる日はもうすぐそこまで来ているような気がいたします。

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