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マイクロツーリズム – 通訳案内士の方からご相談いただいた「ツアーを地元で作りたい」お話
こんにちは。
Musubi の増田恵美です。
今日は、先日実際に、通訳案内士の方からご相談いただいた「ツアーを地元で作りたい」お話をシェアしたいと思います。
私が所属しているJFGやその他の通訳案内士の会では、コロナ禍の為、日本各地の研修等、自主的に切磋琢磨され、大変勉強熱心で頭が下がります。
そのような中、地元の通訳案内士さんより、今までは諦めていた地元でのツアーをFIT(個人旅行)用につくってみたいとご相談を受けました。
彼女は、比較的都内に近い茨城県にお住まいの為か、ホテル発着9時〜17時の通常ツアーでも行き来できる居住区に住んでおりました。ですが、体力が消耗されるとのことで、昨年は都内に暮らしていたそうです。通訳ガイド業務では、東京都の1Dayツアーの他、全国各地を周遊するツアーのご経験もあり、茨城県にもハイヤー付きのFITツアーでお越しになった事もあります。
ですが、地元=茨城県の現状は、他県の様に、海外旅行者向けのツアーが多く存在しません。あったとしてもごく僅かです。多くは、グループ(団体旅行)で通過するか、クルーズ船の寄港地から、同じく大型バス20台口の1日もしくは半日ツアー程度です。
本当だったら、もっとあっても良い、富裕層にも対応できるFITツアーは、まだ掘り起こし前のように感じます。
その理由は長くなるので省略いたしますが、今日は、私が実際に、茨城県古河市の富裕層向けFITツアーをつくってみた時に気が付いた内容で、彼女にお伝えしたことを書きたいと思います。
インバウンド富裕層向けに観光コンテンツ(行程と内容)を造成するポイント1. いばらきならではの強みがいきている事
2. コンテンツとコンテンツの間を結ぶガイドに十分なホスピタリティ能力とツアーマネージメント力がある事
3. コンテンツが生産者等の場合、十分に信頼関係が出来上がっている事、また内容にご自身が興味がある事
4. コンテンツがリラックスできる行程におさまっている事
5. アウトサイダーではなく、どれだけインサイダーとして地元の人々との交流や地域を愛する工夫がコンテンツ内にあるかという視点
6. 行程外のコンテンツに富裕層ゲストが興味を持ちそうなオプショナルプランの引き出しが用意できている事
7. 上記6点以上に大切なのは、お迎えしたい、楽しんで頂きたい熱意がガイドにある事
ざっと、このような事を思いつきました。
もしかしたら、他にも出てくるかもしれませんが、やはり大切なのは、ツアーを作りたい気持ちです。その意識があるからこそ、この世に想像→創造、具現化するからです。
その後、お電話を受けて、更に付け加えて出てきたアドバイスは、
ツアーの行程は、10:30〜17:00内で考えられるBest of Bestをデザインする事でした。
この時間帯は、都心からの移動を朝9時に設定した場合の行程案です。このツアー造成の視点は、ガイドを専業にしていらっしゃる彼女の耳には新鮮に届いたようです。
要は、「あまりにもいっぱいのコンテンツをゴチャゴチャと入れ込むことは出来ない」というお話です。
今後、日本各地の僻地であっても、通訳ガイドがいれば、面白いツアーが出てくる事を楽しみにしています。自分がお客様に堂々とおすすめしたい日本のこと、です。しかも、地元をガイドできるなんて素敵じゃありませんか?
少なくとも、私は地元をご案内できる喜びを約15年間ガイドをしてはいても、今年ようやく初めて経験しました。
茨城県古河市という誰も知らない所をお客様にご案内する事など一生ないだとうと思っていた事が、実際に実現した時の感慨深さはひとしおでした。
短い内容ではございますが、どこかしらにヒントが見つかり、皆さまの今後の取組のご参考になれば本望です。
お読み頂き、どうも有難うございました。
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